『君の名は。』の聖地巡礼をした時の写真をまとめてみた。
劇中では都内の様々な場所がモデルとなって登場しているが、その中でもすっかり聖地として馴染み深い場所になった須賀神社の階段と、四ツ谷駅周辺に焦点を当てていく。
この記事では、『君の名は。』を既に見たことがある人が読むという前提で、ストーリーの内容も絡めて書いていく。
新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』が公開されたのは2016年8月のこと。
日本のみならず海外も含めて大ヒットとなったこの映画は、公開から3年以上が経過している現在も、聖地とされる場所へ訪れる人たちがいる。
この映画の影響力はまだまだ健在だ。
また、2019年7月19日(金)には新作の『天気の子』が全国の映画館で公開された。
この作品にも都内の様々な場所がロケ地となっていることが判明している。
須賀神社入口の階段(須賀神社男坂)
映画のラストシーンやキービジュアルの背景として描かれた“赤い手すりのある階段”は、四ツ谷の須賀神社入口の階段のことである。
階段は『須賀神社男坂』という坂道の名称も付いている。
『君の名は。』を代表する聖地と言っても良いくらい知名度は高く、2020年に入ってからも訪れる人たちを見掛けることがあった。
階段を上った場所からの見晴らしはとても良い。
特に良いと思ったのは、階段の向こう側にある上り坂の道路だ。
上り坂は角度があり、不思議な奥行きのある空間を生み出している。
新海誠監督はもしかすると、この奥行きのある空間を気に入って作品の象徴的な部分で使ったのではないかと、この景色を見る度に思う。
2019年3月31日に訪れた時の様子。
映画が公開されて約2年半が経過した頃だが、この日も劇中と同じような構図で写真を撮る人たちが来ていた。
中には海外から足を運んできた人たちもいて、すっかり日本の観光スポットとしても定着してきていることが窺える。
ちなみに階段及びその周辺では、大きな声を出すことや通行を妨げるといった行為がないようにしてほしい。
階段は須賀神社の境内へ繋がる通路となっていることや、周辺は民家が多く建ち並ぶ住宅街となっているためだ。
神社を参拝する人や近隣に住む人たちの迷惑にならないように、実際に足を運んだり撮影をしたりする際には配慮が必要だ。
須賀神社の階段を降りて、少し慣れた場所から見た時の様子。
この構図で描かれた背景も、映画のラストの場面に登場している。
映像では瀧と三葉がお互いを探して走って回り、とうとう二人が顔を合わせた場面で。
階段の上に三葉が、階段の下には瀧がいるという構図だ。
同じく須賀神社の階段。
こちらはラストの場面ではなく、高校生の時の三葉が瀧を探しに東京を訪れた際の、階段を上がっていくシーンで描かれていた構図だ。
三葉はラストの場面で瀧と再会する以前にも、須賀神社を訪れていたのだった。
・住所
〒160-0018 東京都新宿区須賀町5
・アクセス
JR線・東京メトロ丸ノ内線『四ツ谷駅』赤坂口から徒歩10分
東京メトロ南北線『四ツ谷駅』2番出口から徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線『四谷三丁目駅』3番出口から徒歩7分
須賀神社の階段手前にある交差点&東福院坂
登場したのはラストシーン。
映像では、三葉が写真の手前側にある「東福院坂」を走って上っていく様子が描かれていた。
須賀神社の階段を上った場所から眺めた時に見える坂道でもある。
かなり傾斜があるため、実際に三葉のように走って上ろうとするのはかなりきつい。
法蔵寺前の分かれ道
こちらもラストシーンに登場。
映像では瀧が左側の分かれ道へ走っていき、須賀神社の階段が出てくるシーンへと繋がっていく。
実際に瀧が向かった左側の分かれ道へ進んで行くと、須賀神社の階段下付近に辿り着くことができる。
法蔵寺前の分かれ道の境目に設置されているポスト。
ラストシーンで、止め絵が何カットも続けて出てきた中の一つとして登場。
1カットのみの絵に関しても実在する物が描かれているんだなと、実際に足を運んでみて分かった。
四谷小学校前の通り
四谷小学校前の通り沿いにある道路標識。
こちらもラストシーンで、止め絵が続けて出たうちの1カットに登場。
瀧の自宅付近の道
須賀神社と四ツ谷駅の中間ぐらいの場所にある住宅街の道。
瀧の自宅近くの道のモデルとなった。
映像では、奥寺先輩とデートへ行くことになった瀧が急いで自宅を出た直後の場面に出てきており、道路の手前から奥の方へ走っていく様子が描かれている。
実際にこの場所から奥の方へ歩いて行くと、映像で奥寺先輩と待ち合わせする場面に登場していた四ツ谷駅へ向かうことができる。
先ほどの住宅街の道を奥へ進んでいくと、ガードレールのある道に出る。
ここは瀧(三葉)が登校する場面や、奥寺先輩とのデートの待ち合わせへ向かうシーンで登場した場所だ。
映像ではガードレールのみ描かれていたが、実際の場所は金網が設置されていて様子が異なる。
ただ、遠くにある緑の風景や高層ビルの景色は映像とほぼ一致していることがわかった。
朝日橋
ガードレールのある道をさらに進むと、朝日橋という陸橋に行き着く。
この陸橋の下は中央線と総武線が走行しており、トンネルを出入りする様子が見られる。
トンネルを抜けた先には四ツ谷駅がある。
映像では、高校生の時の三葉が瀧を探すために東京を訪れた場面で登場している。
JR総武線の車内で三葉と瀧が出会った際、その電車が四ツ谷駅方面のトンネルへ進入する様子が描かれていた。
四ツ谷駅赤坂口
瀧が奥寺先輩とのデートの待ち合わせ場所へ向かう場面に登場。
自宅からずっと走ってきた瀧が、右手側の壁に手を付いて息を切らせている様子が描かれていた。
実際に歩いてみると、瀧の自宅付近の道から、ガードレールの道、朝日橋、そして四ツ谷駅赤坂口と繋がっていくことが分かった。
瀧の自宅付近のモデルになった道から四ツ谷駅赤坂口までは、歩くと10分くらいの距離がある。
大急ぎで走って向かったら、確かに壁に手を付いて息を切らせても不思議ではないだろうなと、実際に歩いてみて思った。
ここまでの道を行き来して学校へ行ったりデートの待ち合わせに向かったりしていたんだなあと、キャラクターの足跡を追体験しているみたいで面白い。
ちなみに四ツ谷駅は入口が3箇所あり、赤坂口はそのうちの1箇所である。
他の2箇所はここから離れた位置にある。
四ツ谷駅の赤坂口を出てすぐの駅前歩道。
瀧が奥寺先輩とデートのため合流したシーンに登場する。
他に、劇中の終盤で再び瀧と奥寺先輩が待ち合わせするシーンでも登場していた。
同じく四ツ谷駅赤坂口の駅前歩道。奥側は新宿通り。
瀧が奥寺先輩の姿に見とれていると思われるシーンに出てくる。
こちらは奥寺先輩側を映している場面に登場。
後ろには四ツ谷駅赤坂口の駅舎がある。
奥寺先輩のファッションが大人っぽくてオシャレ。
こんな人とこれからデートするってのかい!?と、観ているこっちもドキドキしていたのを覚えている。
四ツ谷駅赤坂口の駅前広場。
劇中でRADWINPSの『前前前世』が流れていた時のカットの一つとして、記憶に残っている人もいるのでは。
瀧(三葉)がスマホを片手に、行き先を迷っているようなシーンで出てくる。
劇中では四ツ谷駅の駅舎の他に、左奥にある上智大学の建物も背景として描かれていた。
引き続き四ツ谷駅。
JRのホームの屋根と駅舎があり、奥には高層ビル群が見える。
劇中ではラストで瀧と三葉がお互いを探しに走っているシーンにて、連続して止め絵が挿入されたうちの1カットに登場する。
また、RADWINPSの『スパークル(original ver.)』のMVでも同様のカットが登場していた。
四ツ谷駅の赤坂口を出てすぐの新宿通りにある、線路を跨ぐ陸橋の上から撮影することができる。
まとめ
『君の名は。』の聖地は須賀神社入口の階段が代表的で、今でも写真を撮りに来る人たちが行き交う。
そこからさらに掘り下げてみると、四ツ谷駅周辺だけでも結構な数の撮影スポットがあることがわかる。
四ツ谷駅周辺や須賀神社は都心の中でも閑静で落ち着いている場所なので、ゆったり散歩をするような気分で『君の名は。』の足跡を辿ることができるだろう。
聖地巡礼の傍らで見つけた飲食店
聖地巡礼をしていると、美味しいお店に巡り合うのもまた楽しみだったりする。特に四ツ谷駅近辺は美味しいランチをやっているお店や居酒屋さんが色々あるみたいだ。