明治神宮野球場で高校野球東東京大会の準々決勝の試合を観戦してきた。
この記事では明治神宮野球場(以下、神宮球場)のアクセスや入場料、売店等の設備、観戦した試合の状況について書いていく。
2019年7月21日のこと。
この日は高校野球東東京大会準々決勝、都立小山台高校と都立高島高校との試合が行われた。
都立校同士が私立の強豪を抑えて上位に進出したということで、気になって観に行ってみたのだ。
※2019年10月1日から消費税率引き上げに伴い、当記事にて掲載している写真及び文章で表記した料金・価格は変更されている可能性があります。予めご了承ください。
神宮球場の情報
両翼:97.5m
センター:120m
収容人数:30,989人
スコアボード:あり(センター方向に大型のスコアボード、ホームベース方向に小型のサブスコアボードを設置)
夜間照明:あり
売店:球場内にあり
お手洗い:球場内にあり
神宮球場は、高校野球の夏の大会・東東京大会で毎年使用される球場のうちの1つ。
1回戦からベスト32ないしベスト16までの試合の一部でこの球場が使用される。
準々決勝からは、東東京大会と西東京大会も含めた全ての試合が神宮球場で開催される。
このような形で開催されることから、東京都の夏の大会では準々決勝まで勝ち上がり、「神宮球場で試合をする」ことを一つの目標としている出場校もあったりする。
球場までのアクセス
・住所
東京都新宿区霞ケ丘町3-1
・アクセス
JR中央・総武線『千駄ヶ谷駅』から徒歩15分
JR中央・総武線『信濃町駅』から徒歩12分
東京メトロ銀座線『外苑前駅』3番出口から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線『国立競技場』A2出口から徒歩12分
球場までは、JRや地下鉄といった都心を走る各線からアクセスできる環境となっている。
コンビニが各駅とも駅の近くや球場へ向かうまでの道の途中にあるので、現地で買い物ができる環境も整っている。
入場料・入場券売り場
入場料(2021年7月2日現在)
一般:1000円
学生:500円(高校生・大学生)…学生証の提示が必要
中学生以下:無料
入場料は高校野球東東京大会・西東京大会で開催される全ての球場で共通の料金となっている。
秋季大会、春季大会開催時も同様の料金。
但し、神宮球場に関しては専用のチケットを購入することにより、ペアまたはグループで利用できる座席が一部で設置されている。
また、観客が多数見込まれる試合に関しては、前売券の販売が行われる場合がある。
2019年に開催された東東京大会・西東京大会では、開会式および開幕試合、準決勝戦、決勝戦についての販売が行われていた。
参照URL
明治神宮野球場のホームページ
一般財団法人 東京都高校野球連盟のホームページ
入場券売り場
入場券売り場は、バックネット方向の球場正面入口付近に窓口が設置されており、最大で8箇所開設されている。
準々決勝以降の試合になってくると注目度の高まりもあって、大抵は試合開始直前になると窓口に順番待ちの列ができて混雑することが多い。
この日、俺が足を運んだ小山台高校ー高島高校の試合開始は午前8時。
その10分前に到着した際にも順番待ちの列ができている状態だった。
早朝の時間帯であっても例外なく混雑していた。
そして入場口は一塁側、もしくは三塁側方向に少し回ったところにあり、そこにいるスタッフの人に入場券を渡して、半券を切って返してもらうと球場内に入れる。
ちなみに『明治神宮野球場』という大きな看板のすぐ下に開放されている扉があり、一見するとそこも入場口のように見えるが、その入口は関係者用となっているため、一般の人は立ち入ることはできないので注意。
球場内の売店
売店は球場内の1階の通路にあり、通路に沿う形で様々な商品を扱う売店が並ぶ。
高校野球の大会の試合でも、売店は通常通り営業を行っている。
普段はプロ野球チームの試合も開催される球場なだけあって、売店で扱っているメニューは食べ物も飲み物とも種類が豊富で賑やかだ。
カレーライス、うどん、丼ものといった一品物から、ホットドッグ、フライドポテト、ソーセージといった軽食類まで、種類は様々。
ラーメン店の「せい家」、たこ焼き屋さんの「銀だこ」といったチェーン店も入っている。
値段は球場の維持費も含まれているためか、コンビニなどと比較すると少々割高。
飲み物はソフトドリンクや酒類の販売も行われている。
お店が横一列に並んでいると、お祭りの屋台を回っているみたいな感覚になって個人的にはこの通路を歩くのも楽しい。
飲料の自動販売機も1階の通路上に複数の箇所で設置されている。
ペットボトル飲料は1本200円~250円と、普段道端で見掛ける自販機の値段よりも高めに設定されている。
また、観客席のあるスタンド内へ行くと、売り子さんによるビールやソフトドリンクの巡回販売が行われることがある。
売店のある通路には、モニターが設置されている場所がある。
モニターにはリアルタイムのグラウンドの様子が映し出されており、売店で買い物をしながら試合の様子を確認することができる。
球場内の様子や設備
球場の通路内にある階段を上がっていくと、座席の並ぶスタンド内に出る。
神宮球場は30,000人以上収容できる規模ということもあって、かなり開けた景色になっていて迫力がある。
選手たちがプレーするグラウンドは、マウンド周辺や各ベースラインが土、それ以外の場所は人工芝の環境となっている。
座席はバックネット裏、一塁と三塁側の内野席、2階席が解放されており、基本的には全席が自由席となっている。
※一部、専用チケットが必要な座席あり。
そのため、席が空いていればバックネット裏の最前列にも座ることができる。
プロ野球の試合の時はそれなりにお金を掛けないと座れない席だが、高校野球の試合では入場料1000円を払えばOKで、かなり得した気分になる。
また、決勝戦の試合が行われる日には外野席も解放される。
神宮球場に設置されている座席。
背もたれの付いたタイプの座席で、バックネット裏、一塁および三塁側の内野席、2階席では共通の形をしている。
座面は座っていない時には折り畳まれており、自分の手で倒して座る仕組み。
立ち上がるとまた自動的に折り畳まれる。
足元の位置にはドリンクホルダーが設置されている。
ホルダーのリングを起こしてペットボトルやカップを立てて置くことができる。
ただし、リングは位置を固定できないので、飲み物を取るとリングは自動的に畳まれるようになっている。
ドリンクホルダーは前列の座席の背もたれ部分に設置されており、最前列の座席や手前側が通路となっている座席には設置されていない。
神宮球場のスコアボードは、センター後方に電光表示式のものが設置されている。
1回戦や2回戦といったまだ初戦の段階では、選手名の表示が省略されることがある。
試合中に投げたピッチャーの球速も表示される。
(写真は関東一ー立正大立正の試合時のもの)
バックネット方向には電光表示式のサブスコアボードが設置されている。
試合中のスコアや、現在打席に立っている選手名が表示されるようになっている。
小山台―高島の試合を観戦
一塁側は都立小山台高校。
2018年夏の東東京大会では準優勝。
2019年春の都大会では本選に出場してベスト4まで勝ち上がり、今回の夏の東東京大会のシード権を獲得した。
各大会でコンスタントに上位の成績を残していることから、東東京大会に参加する都立高校の中で、上位進出や甲子園大会出場が期待されている学校でもある。
三塁側は都立高島高校。
2018年夏の東東京大会はベスト16に進出。
2018年の秋、2019年春の都大会では本選出場とはならなかったものの、ここ数年間の夏の大会では毎年初戦を突破し、3回戦進出からベスト16まで一定の成績を残している学校だ。
試合は両校とも背番号「1」のエースが先発で登板。
左側が小山台の安居院(あぐい)君(3年)、右側が高島の高橋君(3年)。
試合終了の瞬間の動画。
5-0と小山台高校がリードする中で迎えた9回裏の高島高校の攻撃。
高島は1点を返し、尚も二死一二塁とチャンスを作って粘りを見せた。
その粘りを見せる姿勢に対し、両校のスタンドから拍手が送られる場面も。
試合は5-1で小山台が逃げ切って、準決勝進出を決めたのだった。
まとめ
神宮球場はプロ野球の試合でも使用される球場ということもあって、席数が多く、広くて迫力がある。
この設備と環境で、入場料1000円を払って好きな場所に座って試合が観られるのはお得感があると思う。
プロ野球の試合と比較すると、自由にのびのびと観戦ができる環境なのがいい。
今後もこの球場で高校野球の大会が開催される時には、選手たちが一生懸命プレーを見守りつつ、迫力のある球場の雰囲気を楽しむために通いたい場所だ。
江戸川区球場についてまとめた記事もある。
この球場にも観戦へ行く機会があれば、参考までに。