新宿の歌舞伎町にある喫茶店『コーヒーショップ クール』でランチをしてきたという話。
足を運んだのは、2020年10月17日土曜日のこと。
この日は妹と共に歌舞伎町にある喫茶店へ。
歌舞伎町というと、飲み屋さんだのキャバクラだのホテルだのがたくさん集まって、大人のお店ばかりが密集しているイメージ。
そんな中にある喫茶店とは果たしてどんなお店なのだろうと、気になって入ってみることに。
- お店は歌舞伎町一番街のアーチをくぐった先
- お店の外観
- 各種メニュー表
- 2024年3月5日現在の外観・営業時間・メニュー表
- お店の入口と店内の様子
- ランチセットを注文する
- ポークジンジャーライスのランチセットをいただく
- おわりに
- お店の情報
お店は歌舞伎町一番街のアーチをくぐった先
お店は靖国通り沿いの「歌舞伎町一番街」のアーチをくぐった先にある。
この一番街の通りに入ったら、あとはひたすらまっすぐ進んで行くだけ。
周辺は飲み屋さんやキャバクラのお店がひしめくように立ち並び、歌舞伎町の真っ只中をどんどん進んで行くことに。
と言っても、この時は日中の時間帯だったことから、まだ営業していない店舗が多い。
なので、通りは人通りが少なく静かで落ち着いた様子だった。
そして映画館の「TOHOシネマズ新宿」やゲームセンターの「新宿プレイランド」の前を過ぎていくとT字路につき当り、喫茶店のある建物が見えてくる。
お店の外観
お店の前へ。
2階にある『コーヒーショップ クール』と書かれた看板のお店が、今回入った喫茶店である。
全体的に年季の入ったお店という雰囲気が漂う。
看板の文字の形とか、ほどほどに色あせた感じがレトロで味わい深い。
お店の入口は、1階の磯丸水産のすぐ右手側にある。
1階の入口の様子。
店内へ上がるための階段と、その脇にはサンプルの入ったショーケースやメニュー表が設置されているのが見える。
入口を入って、ショーケースの近くへ。
上の段には、オムライス、パスタ、ハンバーグのサンプルが並び、一番下の段にはパフェのサンプルも。
いかにも喫茶店らしいメニューが揃っている様子。
各種メニュー表
ショーケースのすぐ横にあったメニュー表を見てみる。
ドリンクのメニューが載っていて、コーヒー、紅茶、ソフトドリンクの各種メニューが揃う。
値段は1杯580円からで、新宿界隈にある喫茶店では平均的な値段設定。
そしてメニュー表の右下には「23時~7時迄の間、深夜料金として表示価格よりプラス100円」という旨の表記があった。
どうやら深夜から朝にかけても営業しているらしい。
営業時間についてグーグルマップやグルメサイトで調べてみたところ、24時間営業と表記されていた。
お店の外には「年中無休」という表記もあったから、ずっとお店を開けてるのか。
なんかコンビニみたいだな。
歌舞伎町が"眠らない街”といった表現を耳にすることは度々あるのだが、眠らない喫茶店まで存在するのか。
続けてフードのメニュー表。
サンドイッチやケーキといった軽食類の他、カレーやパスタ、ハンバーグといったボリュームのあるメニューが揃う。
モーニングやランチセットのメニューもある。
ランチセットは、サラダとドリンクがセットで付いて900円。
それぞれ単品で注文する場合よりもお得な値段設定となっているようだ。
新宿界隈の他の喫茶店ではセットの値段で1000円以上するところをよく見掛けるので、このお店は手頃な方だと思った。
モーニングは合計でいくらするのか、明示されていないので判然とせず。
しかしながらモーニングまでやっているとなると、先ほどの深夜料金の案内と総合すれば、24時間営業は本当なんだろうと思えてくる。
2024年3月5日現在の外観・営業時間・メニュー表
1階は磯丸水産が無くなって、ダイコクドラッグが営業するようになった。
コーヒーショップクールの入口の位置は変わらず。
営業時間は、24時間営業ではなくなったようだ。
朝7時に閉店して、8時にまた開店する。
23時間営業となったわけだが、それでも喫茶店の営業時間としては異例の長さですごいなと。
ドリンクのメニュー表。
やっぱり、値段が変わってるなあ。
このご時世なので、値上げは止む無しだろう。
深夜料金も、引き続き適用されるようだ。
フードのメニュー表。
お店の入口と店内の様子
2 階へ上がるための階段。
階段は途中で折り返しているため、ここからでは中の様子を窺い知ることができない。
階段を上がって行くと、お店の入口の扉が見えてきた。
扉の向かい側には、傘立てが設置されている。
この日の天候は雨だったため、来店中のお客さんのものと思われる傘がいっぱい差さっていた。
扉を開けて店内へ。
入ると店員のお姉さんがやってきて、すぐに席へ案内してもらうことができた。
店員さんは優しそうな感じ。
店内は昔ながらの喫茶店という雰囲気が漂っている。
大きな窓があるためか、日中は外の光がよく入ってきて、明るく解放感のある印象。
お客さんは一人で来ている人や、二、三人のグループで来ている人たちを見掛けたが、特に騒がしい様子もなく落ち着いている。
歌舞伎町ということでどこかクセのある様子を想像していたのだが、普通の喫茶店という様子で安心感があった。
着席すると、テーブルの上には灰皿が置いてあった。
他のテーブルにも灰皿が置いてあるのが見えて、吸っている人がちらほらいる。
どうやらどの席でもタバコの吸えるお店のようだ。
そういったお店もすっかり珍しくなったのではないだろうか。
タバコが吸える環境ということもあってか、店内はタバコの煙の混じった香りがする。
不思議なことに、なんだかこのお店ではそれがプラスに作用しているように思えた。
コーヒーや内装、空調とかの香りと一緒に混じって、喫茶店らしい雰囲気を演出してくれていると言えばいいのか。
俺と同行していた妹は普段タバコを吸わないのだが、同じ印象を抱いていた。
たまたますぐ隣のテーブルでタバコを吸っている人がいなくて、煙が直接やってくる状況ではなかったからそう思えたのかもしれない。
ランチセットを注文する
ランチセットのフードは以下の3種類があり、その中から1つを選ぶ。
・ポークカレー
・ポークジンジャーライス
・スパゲティ
スパゲティに関しては、ナポリタン・ミートソース・カレーの3種類の味から選ぶことができると店員さんから案内があった。
また、来店したのは土曜日であったが、問題なく注文することができた。
平日のみなど、提供する曜日は特に限定していないと思われる。
続けてランチセットのドリンクを選ぶ。
何を選べるのか店員さんに確認してみたところ、写真のオレンジ色の枠で囲んだ箇所以外から選べるとのことだった。
なるほど比較的値段が高いものは除いて、それ以外から選べるってことか。
なんか選べる種類が多くてすごいな。
俺はポークジンジャーライス+ブレンド(ホットコーヒー)の組み合わせで注文することにした。
ポークジンジャーライスのランチセットをいただく
ポークジンジャーライスのランチセット900円(税込)
出てくると、焼きたての肉の香りが漂ってきて美味そうだ。
テーブルは小さめなので、二人で使用するとお皿がテーブルの外に大きくはみ出す。
皿が傾かないように気を付けながら食べることになる。
ポークジンジャーをいただく。
やや塩辛さの際立つ濃いめの味付けだ。
個人的には、ご飯が良く進む好きな味。
ただし、人によってはちょっとしょっぱいかなと首を傾げるかもしれない。
味付けは評価が分かれそう。
普段から濃いめの味付けを好む人、肉が好きな人にとっては良いのではないかと思う。
ご飯の分量は普通。
ただ、ポークジンジャーの味が濃いめでご飯が進むことから、もっと量が欲しいと感じる。
追加料金が発生しても構わないので、ご飯を大盛りにできる選択肢もあったらいいなと思った。
セットで付いてきたブレンドコーヒー。
苦味がやや際立ち、酸味は控えめな特徴。
後味が強く残ることはなく、全体的には大人しい味だった。
あっさりしていて飲みやすいとも言える。
また、コーヒーの香りにはどこか懐かしさを感じさせるものもあった。
なんだかその懐かしさに触れたくて、またこのコーヒーを飲んでみたいと思うほど。
おわりに
会計をしてお店を出る。
レジの手前にアメの入ったカゴが「ご自由にどうぞ」という形で置いてあったので、妹が「もらっていいですか?」と聞くと、店員さんは笑顔で「どうぞ」応じてくれた。
微笑ましい光景だな。
そしてペコちゃんのアメって俺が子供の頃からあったやつだぞ。懐かしい。
俺が個人的に抱いていた歌舞伎町の街特有のディープなイメージとは裏腹に、良い意味で普通の喫茶店であった。
店員さんは優しい対応。
そして外観や内装の雰囲気、コーヒーの味など、所々に懐かしさを感じさせる要素がちりばめられていて、魅力的なお店だなと思った。
お店の情報
・住所
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2丁目37−3
・アクセス
JR線・小田急線・京王線『新宿駅』A9出口・東口駅前広場から徒歩8分
東京メトロ丸ノ内線『新宿駅』B13出口から徒歩7分
都営地下鉄大江戸線『新宿西口駅』D3・D5出口から徒歩7分
西武新宿線『西武新宿駅』正面口から徒歩5分
地下道の新宿サブナードを経由していく場合は、5番の階段が最寄り。
・営業日&営業時間
年中無休
午前8時~翌日の午前7時
※23時~翌7時は深夜料金の加算あり